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原山建郎の連載コラムです


 昨日(2月14日)アップされた連載コラム№155をお届けします。このPDFには花や動物の画像を貼り付けました。

草花とことばを交わすグリーンハンド、地球とのつながり感覚。 | ゴム報知新聞NEXT | ゴム業界の専門紙 (gomuhouchi.com)

 今回は『植物たちの秘密の言葉』(ジャン=マリー・ペルト著、ベカエール直美訳、工作舎、1997年)、『スーパーネイチャーⅡ』(ライアル・ワトソン著、内田美恵・中野恵津子訳、日本教文社、1988年)、『アースワークス』(ライアル・ワトソン著、内田美恵訳、ちくま文庫、1989年)、拙著『からだのメッセージを聴く』(集英社文庫、2002年)の一部を引用しながら、植物同士のコミュニケーションの世界を渉猟してみました。そして、「接地」、すなわち、大地(ガイア、地球)との〈つながり感覚〉を意味する「アース」に注目しました。

連載「つたえること・つたわるもの」№155 草花とことばを交わすグリーンハンド、地球とのつながり感覚。  

 草花を育てるのが上手な園芸家を、和製英語でグリーンハンド(green hand、緑の手)という。正確な英語表現(北米)ではグリーンサム(green thumb、緑の親指)、英国ではグリーンフィンガー(green fingers、緑の指)である。  なぜ「緑の手」かというと、植木鉢に触れることが多い園芸作業では、植木鉢の外側に生えている緑色の藻で親指(手指)を汚すから、という説が有力だという。 グリーンハンドをもつ人は、草花とことばを交わし、つねに観察しながら、草花が語りかける微かなメッセージを聴くことができる。しおれかかった草花が生き返り、元気な花を咲かせる〈マジカルパワー〉をもっている。また、毎日水やりなどの世話を欠かさないのに、草花を枯らしてしまう人はブラウンハンド(茶色の手 )という。これは人間と草花のコミュニケーション(交流)の話だが、わが家の書棚に植物同士のコミュニケーションについて書かれた書籍が何冊かあったので、その中から動物(獣や昆虫)の攻撃から身を守る植物の話題をいくつか紹介しよう。  副題に「ふれあいの生命誌」と書かれた『植物たちの秘密の言葉』(ジャン=マリー・ペルト著、ベカエール直美訳、工作舎、1997年)は、フランスの植物学者(植物生物学、隠花植物学、生薬学などを研究)、ジャン=マリー・ペルトの力作である。少なからず専門的な内容も含まれているが、できるだけ分かりやすく要約し、ポイントとなる部分は一部引用しながら紹介していこう。

★バッタ(イナゴ)の襲来/樹木の葉を食い尽くすケムシ――しかし、ある日、突然止んでしまう  バッタの襲来といえば、旧約聖書の「創世記」の次に出てくる「出エジプト記(モーゼが虐げられていたユダヤ人を率いてエジプトを脱出する物語)」に書かれた〈十の災い(エジプトに対して神がもたらしたとされる十種類の災害)〉の第八番目に出てくる「蝗(バッタ)を放つ」 が有名である。アフリカではバッタの大発生がある周期ごとに起こり、バッタの大群が通ったあとは農作物がすべて食べつくされてしまう。2020年2月ごろ、アフリカ東部を中心にサバクトビバッタが大量発生し、10カ国で130万ヘクタールでの殺虫作業が行われてきたが、食い荒らされた穀物は約270万トン(約1800万人分の食料)にのぼるといわれている。

 ケムシの大増殖も、同じように突然発生する。やはり2020年10月ごろ、米国バージニア州の公園や住宅地などで目撃されたケムシ(蛾の一種、長い毛でおおわれたサザン・フランネル・モスの幼虫。成虫の蛾になれば毒はなくなるが、幼虫であるケムシの時期は自らを守るために全身を猛毒の毛皮で覆っている)の急激な増殖は、樹木(葉)の食害だけでなく、長い毒針毛に触れた人がかゆみを伴う発疹、嘔吐、腫れ、発熱などの症状を引き起こした。ふだん、このケムシはアメリカ南東部やメキシコの樹林地帯に隠れて暮らしているが、この年は例年では見られない地域での急激な大増殖と、その毒針による住民の健康被害が続出した。  たしかにバッタ(イナゴ)の襲来については、伝説的な被害がいろいろ知られている。そのなかでもいちばん有名なものの一つは、聖書(※旧約聖書)にある第八番目の「エジプトの災い」をなしたものだ。この襲来は、ファラオ(※古代エジプトの王)の妨害をなくしてモーセとヘブライ人(※古代エジプトで奴隷になっていた時代のユダヤ人)が約束の地へ出発できるよう、主が遣わされたものだった。とくにアフリカではこうしたバッタの大発生が複雑な周期にしたがって起こり、ほんものの一斉射撃にでもあったかのように、見渡すかぎり緑がすっかりなくなってしまうことがある。

続きは☞ ダウンロード - 155.pdf お時間のあるときにお読みください。  遅ればせながら、ご報告があります。  2月4日付の讀賣新聞西部本社版朝刊に、遠藤ボランティアグループのことで同紙の右田和孝記者から取材された内容が載っています。遠藤文学の視点から書かれたものなので、少し違和感はありますが……。 ☆原山建郎☆

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