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原山建郎氏の連載コラムです

先週アップした連載コラム「つたえること・つたわるもの」№161をお届けします。


ターミナル・ヒーリング――患者とその家族から「つたわるもの」。

出版ジャーナリスト 原山建郎


 あさって(5 月 25 日)の文教大学(越谷校 舎)オープン・ユニバーシティ(社会人向け教 養講座)『遠藤周作の遺言――「心あたたかな 病院」がほしい その1』第3 回講座では、肺 結核や腎臓病などで長く苦しい闘病生活を経 験した遠藤さんの切実な思い「患者をこれ以上 苦しめないでください」をとりあげる。 遠藤さんはまた、1982 年4 月、読売新聞夕 刊の連載エッセイ『患者からのささやかな願い』 の①(第1 回)に、『病気の「治療」だけでな く、患者に「心のなぐさめ」も』と題する一文 を寄稿している。

 最近、御存知のように日本にも随分立派な病院がたちました。巨大な建物や完備した医療設備。それを見学したことも何度かありますが、私は、そのたびごとに感心しながらも「何かが欠けている」――そんな気がいつもするのでした。何が欠けているのだろう。こんな立派な病院に来て、なぜ、何かが足りないと思うのだろう。すぐに思いあたりました。  それはここでは病気を治そうと試みているが、病気にかかった人の孤独感や苦しみを慰める点ではほとんど神経を使っていない。つまり医者や看護婦さんの努力や善意にかかわらず、日本の病院そのものは重症患者の孤独感や絶望感にはあまり心をくだいていない気がするのです。 (『患者からのささやかな願い』①、讀賣新聞1982年4月1日夕刊)


次回の連載コラム№162では、「看護師の目をもつ病院・在宅ホスピス医、そして日本の「良医」のおひとりである徳永さんのことを書くつもりです。

お時間のあるときに、お読みください。 ☆原山建郎☆

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