連載コラム「つたえること・つたわるもの」№187『メトロ駅名、案内表示、車内放送はフランス語。券売機は4言語に対応。』をお届けします。
今週末、7月26日19時30分(日本時間27日2時30分)に始まる「パリ五輪・パリパラリンピック」からの発想で、パリ・メトロと東京・都営地下鉄、それぞれの駅名・案内表示に見る「多言語表記」の取り組み方について考えてみました。私がパリに行ったのは、今を去ること52年前(1972年)です。当時の通貨はユーロではなくフラン。日本で日本円を米ドル旅行小切手(トラベラーズチェック)に換えて、パリの銀行でフランに両替します。ところが、パリについたその日に、当時の米ドル/日本円レートは1米ドル=360円が、1米ドル=240円になるという、いわゆる「ニクソンショック」と呼ばれる「超」急激な「円高」に遭遇し、米ドル旅行小切手の価値が大幅に下落してしまったのです。
今回のトピックは、パリ・メトロの「ヨーロッパ圏・アフリカ圏(旧植民地)」に対する目配り、都営地下鉄の「英語・フランス・スペイン語圏+アジア圏」」対する心遣い、そしてWeb検索で見つけた「誤訳された和製中国語」の実例などです。こちらが「つたえること」の中身が、そのまま相手に「つたわるもの」になっているのかどうか…… 「コミュニケーションをとりにくい相手と、何とかしてコミュニケーションをとる力―—それをコミュニケーション能力という」とは、神戸女学院大学名誉教授の内田樹さんの名言ですが、ここはひとつ、パリオリンピック・パリパラリンピックの成功を祈りましょう。
★Vive les Jeux Olympiques de Paris(パリ五輪・パリパラリンピック 万歳!)
詳細は☞ ダウンロード - 187.pdf
お時間のあるときにお読みください。
☆原山建郎☆出版ジャーナリスト、健康ジャーナリスト、日本東方医学会学術委員、日本文藝家協会会員、武蔵野大学仏教文化研究所客員研究員、文教大学オープン・ユニバーシティ講師、元武蔵野大学・玉川大学・龍谷大学・文教大学非常勤講師
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