「ラーニングナース制」はやはり必要
- 3 日前
- 読了時間: 3分
「残しておきたい7人のコラム」から、村松静子さんの「起業家ナースのつぶやき」を紹介しています。今回は『ラーニングナース制」を始動して8カ月、絶対必要なことと実感』です。

vol.30
ラーニングナース制
2003-12-27
「ラーニングナース制」を始動して8カ月、絶対必要なことと実感
「ラーニングナース制」はやはり必要だった。短期間の実施でそのように結論付けていいのかと言われるかもしれないが、私は自信を持って答える。
「絶対必要なこと。看護の本質を探り自らの肌で感じ取り、看護師という免許を持っている自分のこれまでを振り返り、自分がこれからどのように学んでいくべきか、そして本来求められている看護師になるために自分はどうすべきか、どのような働きをすべきだったのか、今の看護師たちには何が足りないか、後輩達に何をどのように伝えていくべきか。それらについて、3名のラーニングナース一期生はそれぞれの力量の中で必死に考え、刺激し合って互いに身につけ、微妙に変化してきている。
そしてその変化している自分に気づいた。それだけとってみても、私は思う。5年間温めてきたこの「ラーニングナース制」を思い切って導入して良かったのだと。これは、今の看護師たちの活動状況を考えると絶対必要なことである。
今、1名の二期生を加え、彼女らの問題意識としっかり向き合いながらこの研修を進めている。そして2004年4月から、三期生として加わりたいという問い合わせが続いている。
皆、臨床歴、教育歴数年の問題意識を持った看護師たちである。自らの足りなさを感じ、本物の看護ができるようになりたいという思いを抱いた彼女達と真剣に向かい合い、共に行動したい。それが今の私の願いでもある。それだけ、この「ラーニング制」に価値を見出したのである。
しかし、私は今、悩んでいる。研修できる場はあるが彼女らをサポートする側に立てる人材が足りない。そこでサポートする側に立つ人材を育てるための教育も密かに始めたのだが、そこにかかる人件費はゼロである。
これらを継続するためには、やはり費用が不可欠である。実は、この「ラーニング制」を始めるにあたって、私は看護の向上を促している関係機関や関係者に研修事業の助成相談をもちかけていた。
「とても必要なこと。まずあなたに始めていてもらいたい」と言われて、8カ月が経過している。どこからも音沙汰がない。そんな中、突然うたわれたのが「臨床研修医制度」、あっという間に方針が打ち出され、医師の卵の研修医を育てる新しい制度が2004年度から導入されることになった。来年度予算は百億円程度の助成金を認めるというもの。確かにこれまでの研修医は週百時間労働で、月収十万円以下という劣悪な環境に置かれていた。そのため多くが夜間のアルバイト診療を行い、医療事故や過労死を招いてきた。そこで提案されたのが新たに導入される臨床研修医制度である。医師免許を取得した新人医師に対して2年間の研修を義務付け、研修先以外の病院でのアルバイト診療を禁止し、確かな技術習得を後押しするというものである。

看護師の本来あるべき姿、そして、今の時代に求められている役割を考えると、「ラーニングナース制」のような何らかのサポートシステムを構築する必要があるのではないか。私は私で思う。「ラーニングスタッフ制」を継続できるような助成がほしい。今のままでは継続が難しい。



コメント