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フレキシブルな教育が求められている

8 時間前
読了時間: 3分

 「残しておきたい7人のコラム」から、村松静子さんの「起業家ナースのつぶやき」を紹介しています。今回は『フレキシブルな教育が求められている』です。


vol.45

フレキシブルな教育が求められている

2008-1-17


 現在の日本の医療教育は大きな問題を抱えているようにみえる。超スピードで少子化に向かっているにもかかわらず、進歩する医療技術に追随すべく、看護大学の未だ設置され続けている。確かに、看護師の社会的地位の向上は必要である。しかし、現在の医療のその様をみると、現場と専門とが乖離し、それが広がっているようにもみえる。サービスの専門分化も必要だが、それは病院内の一部のことであって、医療のほとんどは現場であり、現場を無視した専門はあり得ない。


 私に届いた1通のメールが、私のこれまでの考えをさらに揺れ動かした。 


・ ・・「看護研究センター」が、これから医療従事者を志す人たちの窓口となり、病院であれ在宅であれ、そうした人々が医療の現場を体験する機会を与えられ、取得可能な資格としては、おそらくは看護師またはヘルパーだけであるにしても、こうしたフレキシブルな医療教育の先駆的な試みは、将来日本の医療教育を大きく変えていくことになるものと確信します。希望学生を「在宅看護研究センター」の登録学生とし、放送大学や各地域の提携先の大学、看護学校(固定せず任意に選択・大学のコンソーシアムのようなしくみ)また病院や訪問介護、看護施設等で、スクーリングや実習を行い、所定の単位を取得するという、いわば単位制看護学校だ。このシステムにより、学生はあれこれ悩んだり模索したり時には休みながら充分に時間をかけて、そして自分のペースで、将来自分が目指す看護師の道を探ることも可能となる。・・・


 彼は自らの体験を通して疑問を投げかけている。


*嫌で辞めていくのなら仕方ないが、本人が教育の現場において疑問を抱えながらも、所定の単位を修めればシステムとして資格が取得できるというあり方が、このまま営々と続いてよいものかどうか。


*医療の教育現場でつまずいた者を救済しうる新たな医療教育のあり方を模索することも必要ではないか。放送大学や所定の病院での実習、看護通信教育等により、准看有資格者を看護師にする制度はできているが、最初から「固定した学校を持たない看護師養成制度」があってもいいのではないか。


 私はこの考えに賛同できる。日本の教育のなかでは、迷い、疑問を持つことが許されず、それは逃避とみなされる傾向にある。納得いかない授業でも受け、たとえどうであれ、選択した医療資格を取得するか、耐えられなかったら辞めるしかない。辞めることは「逃げ」と受け止られる。しかし、リタイア組は年々増えているのだ。現在のように通信教育と実習で准看を看護師に昇格できるのなら、一定のゆとりある期間を設け、所定の通信教育と実習を経て看護師の資格試験を受験可能な教育制度を生み出すべきであろう。医療の質が様変わりしつつある一方で、医療教育のあり方は、いまだに医学部を頂点に、看護学部、看護学校(他医療専門学校)等のように、その資格と教育施設が固定され、選択肢は無に等しい。これは欧米、特に米国とは大きく異なる。他国では、看護師が医学部に進み医師になり、医学生が医者は自分には合わないと感じたら、医師ではなく看護師や技師になることはめずらしいことではない。

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