起業家ナースのつぶやき
- mamoru segawa

- 7 日前
- 読了時間: 2分
「残しておきたい7人のコラム」から、村松静子さんの「起業家ナースのつぶやき」を紹介します。

vol. 1 「心」を思う 2001-8-13
社会に見せている外向きの顔、人は真の自分とは異なる対社会的・外面的な顔で人生を演じている。ホンネとタテマエの二重生活を送っている。現実に振り回されながらも、必死に自分を守ろうとする。ちっぽけな自分でしかないのに、それだけのために、いつもおろおろしている。本当は、幼少の頃のように、自分にもっと素直になって楽になりたいのに、社会に出てから何重にも被り続けたペルソナを、せめて一枚だけでも脱いでしまえばいいのに、それがどうしてもできない。それだけに留まらず、所属した組織の肩書や名刺・役割で、灰汁の強いペルソナを被った自分に変身していく。
本来のペルソナは、複雑な社会の中で、本当の自分らしさを保ちながら、しなやかに、おおらかに生きていくための大切な小道具であるはずなのに、なぜか、心の奥から舞い上がる感情がそれらのことをさせてはくれない。その舞い上がる感情を生み出すのが学問を通して培われてきた社会的承認欲求で、「他人と比較して誉めてもらいたい」「人をあっと言わせたい」「やった仕事の価値を認めてもらいたい」「人前で恥をかきたくない」など、パーソナリティのダイナミックな姿を表出させる。それらの欲求が強くなり過ぎると、ペルソナの奥の「善と悪」との2つの顔が、突如「悪」一色に染まる。そして、そこには必ず犠牲者が出る。ペルソナだけの心のない人間になってはならない。自分の真の心を失ってはならない。最近、私がつくづく思うことである。








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