ともに創る幸せ
- 4月11日
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「残しておきたい7人のコラム」から、村松静子さんの「起業家ナースのつぶやき」を紹介しています。今回は「ともに創る幸せ」です。

vol. 17
ともに創る幸せ
2002-9-28
"出会い"って、すばらしい!
この11月、私は初めて韓国を訪れ、ナースや看護学生たちと交流する機会を得た。それは、ある韓国ナースとの出会いから始まった。
その名は金貞希。
5年ほど前のある日のこと、突然、二人の女性が私の事務所に現れた。一人は金さん、もう一人は金さんと親しい通訳の佐々木さんという女性だった。あまりに突然で、正直少し驚いたのを覚えている。しかし、話を聞いているうちに、とてもうれしく有り難い気持ちになっていった。
「新幹線の中で読んだ雑誌であなたの存在を知り、どうしても会ってから帰りたかったのです。私の夢をすでに叶えたナースが日本にいる。ナースとして雇われて働くだけではなく、自分で事業をすることができることを確信しました。私は自宅を改築して、精神障害者の社会復帰施設をつくりたいのです。ナーシングホームをつくるために、どうしてもこの人に会って行きたいと思って、突然でしたが立ち寄らせていただきました」
と、彼女は興奮しながら言った。私はうれしかった。これこそが真の"出会い"といえるだろう。お互いに頑張ろうと、固い握手を交わした。
彼女はその言葉どおり、1997年、韓国の地で、有料ナーシングホーム「祝福の家」を本当に設立してしまった。さらにその後も勢いが止まらず、3つ目のナーシングホームを完成させた。その経過を聞くたびに、私にとっては驚きの連続であった。
私たちは同志である。金さんは韓国の地に最も合ったナーシングホームを、私は日本の地に最も合った在宅看護をめざしている。行っていることはそれぞれ異なるが、『看護師が自力で行う看護の充実・看護の予測的創造』という点では何も変わらない、結局は同じなのである。それぞれの土地で切り拓く看護の新しい道。
金さんと私は、看護師として、これからの看護を創造している間に、お互いの「感性と感性」とが引き合って出会うに至った。彼女は積極的に行動し、私はそれを受け入れ、そして感情交流が始まった。こんな出会いって素晴らしいと思う。そのような私たちに求められたことは、第1に看護師としての自覚と自立ということであった。組織を率いるものとして、確かな看護の実践と教育力は、社会の中で看護師として起業するには絶対不可欠な条件といえる。また、企画力に加え経営手腕、さらに、それらを社会の中で訴え、本当に欲している方たちにどのように伝え、知らしめるのかというマーケティングも求められる。残念なことに、看護教育の中では学べなかったことが多く、苦悩しながらの取り組みになった。しかし、学びながら行動していく楽しみがそこにはあった。
私は韓国のナースや看護学生たちとの出会いに感謝しながら、私の考えや思いを絡ませ、私の歩んできた道を伝えてきたいと思っている。また、皆さんとの意見交換や出会いの喜びを語り合えたらと思っている。



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