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ラーニングナースはなぜ必要か

  • 2 時間前
  • 読了時間: 3分

 「残しておきたい7人のコラム」から、村松静子さんの「起業家ナースのつぶやき」を紹介しています。今回は「ラーニングナース」です。

vol.22

ラーニングナースを位置づける ~その1 なぜ必要か~

2003-03-14

 

 今、看護師は重要な課題を抱えている。


 このままでは、『看護師』の本来担うべき役割がこれまで以上に分散され、他職種へ移行されていく可能性が高い。挙句の果てに「看護師って本当に必要なの?」と言われかねない。100万人いるといわれる看護師であるが、その多くが医療情勢や社会情勢の変化に翻弄されて、看護師としての本来の姿を失いかけているようにみえる。一方では、看護の受け手とその家族、さらにはその周囲の人々が看護サービスの価値を感じとれないでいる。看護師の活動が正しい形で社会的認知を受けるまでにはまだ時間がかかりそうである。私たち看護職は、本来あるべき看護の姿を再認識し、これまで以上に努力していかなければならない時期を迎えている。


 看護師はもっと育てられ、育たなければならない。


 学生時代から確かな基本技術を身につけ、卒業後はそれらをより確実なものにしていく努力が必要である。人間だからこそ備えられているといわれる感性が様々な状況の中で良い意味で磨き続けられるよう、自ら努力しなければならない。看護実践には看護師自身の人間性が絡む。その上で活きるのがコミュニケーション技術、行動・心身状況・身体機能の観察技術、日常生活援助技術・処置に伴う援助・補助技術、心理社会的側面に対する援助技術である。さらに、療養環境の工夫や配慮、リスクマネージメントも不可欠である。それらの事柄をこの時代に即した看護の専門技術としてさらに高め、身につけ、提供し、受け手や周囲に認められてこそ、看護師は看護のプロと評されるようになるであろう。


 実は、数年前から私が心の中で温めてきた『ラーニングスタッフ制』を、2003年4月1日から、在宅看護研究センター/日本在宅看護システム社を活動の基盤に導入することになった。学習全体をサポートするのは在宅看護研究センター/看護コンサルタント社である。目的は2つある。


 1つは、「今の私では看護のプロとはいえない。実践と理論を融合させながら、人間的にも大きくなる術を身につけたい。周囲が認めてくださるナースになりたい」そんなナースたちが働きながら学んでいける職場環境をつくり、看護師としての成長を確認しながら共に歩み、確かな開業ナースを育てること。


 1つは、国家資格を取得したばかりのナースが看護の心を育みながら、在宅だけではなく施設にも通用する看護の技を身につけていける職場環境をつくり、看護師としての成長を確認しながら共に歩み、看護サービスの標準を上げていくこと。


 以上の目的を達成できるサポートシステムを構築したいというのが私の念願であった。


 私たち看護職には医師にある研修医制度のようなものはない。看護師が今抱えている課題を解決していくためには、専門学校・大学を卒業して国家資格を取得した後に、一看護師として仕事しながらも、施設・在宅を問わない形での幅広い学びが必要なのである。


 今回は1つ目の目的を持つナースたちが手をあげてくれた。彼女たちは一般的にみれば明るく清々しい標準以上の看護師である。しかし彼女たちは現時点での自分に満足していない。実践の場でさらに学ぶことを望んでいる。目が輝いている。


 私はそんな彼女たちを「ラーニングナース」と呼ぶことにした。


 看護の道を歩んで35年、ラーニングナースの第1号として手を挙げた彼女たちと彼女らをサポートする構成メンバーや仲間たち・協力者と共に、また私の新たな挑戦が始まる。

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